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2010年3月26日 (金)

“モンスター”の呟き3・見えざる敵

2009年11月13日(金)、山形県酒田市のプロレス愛志隊興行終了後、ファンと選手の交流会の場で、野橋真実選手はぽろりと次のようにもらした。

「大釜でやっても、酒田でやっても、結局いつもの人が集まってるだけじゃないですか。それじゃ変わらないんですよね…」

語弊のないように補足しておくが、この発話は、常連が来ることを拒んでいるものでは決してない。いつも足を運んでいる常連客に対する感謝の気持ちは十分に感じ取れた。むしろ、いつも来ている人たちだからこそ、このような本音を語ってくれたのであろう。

Dscf0311_edited 要は、プロレスを一部のマニアのものだけにしたくない、世間でのプロレスの認知度を上げたい、という思いなのだろう。

例えば、サッカーや野球のように「今度の公式戦、チケット取れたからみんなで観に行こうか」という誰もが行きやすい気軽さ、また、テーマパークのようにいつもそこにあって「また行きたい」と思わせるワクワク感。

野橋プロデューサーは、OOGMANIAをそのようなイベントにしようとしているのではないだろうか。

ふと、かつて沖縄プロレスのスペル・デルフィン社長が言った一言が思い出された。

「どうしたらもっと知名度が上がる?…県庁で会見もした。マスコミにも取り上げてもらった、沖縄のテレビも新聞も全部。ガイドブックにも載せてもらった。…とにかくやれることは全部やった。…なんで知名度が上がらん?…」

Dscf9805_edited 2010年2月15日から3月9日まで、野橋選手は沖縄プロレスに参戦した。

野橋選手の参戦は、沖縄の選手の皆さんにとって大きな刺激となったという。

そして、もしかしたら、常設会場を持ち、週6日興行をし、地域と観光客に着実に浸透しつつある沖縄プロレスのやり方が、OOGAMANIAプロデューサー・野橋太郎にとっても、非常に良い刺激になったのではなかろうか。

“モンスター”野橋太郎は常に呟いている。だがその悪態は、対戦相手や観客や特定の誰かに向けられたものではない…これまで彼が戦ってきた、そしてまだまだ戦い続けなければならない、目に見えない相手への怒りや不満のように、私には聞こえてならない。

Dscf9773_edited “モンスター”野橋太郎が戦っているのは「プロレスを受け入れない世間」という、得体の知れないモンスターなのだ。

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